柏洋通信
2020年09月
2020.09.30
柏洋通信VOL117
第60期利益計画説明会を実施しました。
第59期は新型コロナウイルスの影響をもろに受け、大変厳しい結果で終わりました。当社は7月決算ですから、2月から始まる下期はほぼコロナの影響下にあったと言わざるを得ません。とりわけ緊急事態宣言が発出された4月以降の売上の落ち込みは、目を覆いたくなるほどの惨状でした。その後政府の経済振興策の効果もあって、人の移動が増えるに従い、当社の売上も徐々に回復傾向にはありますが、依然としてコロナ禍の収束が見通せない中、警戒を緩めるわけにはいきません。当社の第60期は、こうした張りつめた緊張感の中でのスタートとなりました。
さて、当社では毎年新たな期のスタートに当たり、「キックオフミーティング」と称して全従業員が可能な限り一同に会し、社長の私や幹部社員が決算の説明や利益計画を発表する場を設けてきました。しかしながら、今年は多くの従業員が密集することになる「キックオフミーティング」の開催は避けるべきと判断し、8日間に渡って1日2回、計16回の説明会を二本松工場で実施することになりました。私は東京の本社や自宅から、リモートで出席します。リモート会議ではどうしても一方通行になりがちで、聞き手の反応を把握しづらいばかりでなく、こちらの細かなニュアンスや思いが伝わりにくいもどかしさもあります。それでもコロナ禍の続く現在では、コミュニケーションのための効率的かつ有効な手段として、当社でもすっかり当たり前になりました。また従来とは異なるやり方が、かえって当社にとっての緊急事態を、そしてこの厳しい状況を、全員で共有するきっかけにもなると感じています。いずれにしても、コロナに負けず今期をより価値のあるものにするために、この説明会の果たす役割は、いつにも増して重いと思います。
七島 徹
2020.09.07
柏洋通信VOL116
「ライフスタイルWeek夏」に行ってきました。
東京ビッグサイトを会場に、9月2日から4日までの日程で開催された「ライフスタイルWeek夏」に行ってきました。コロナ禍の収束が見えない中、3月以降ほとんどの展示会が中止に追い込まれてしまいしました。展示会は企業とユーザーを結ぶ貴重なビジネスの場です。いくらネットが発達しようと、実際のモノを前にして、見て、触って、意見を交わす機会は何ものにも代えがたい貴重な機会です。9月に入ってもまだまだコロナの脅威は続いてはいますが、いつまでもビジネスを止めたままにしておくわけにはいかないと、ようやく大型展示会が解禁の運びとなりました。
そこで東京ビッグサイトでの再開第一弾が、この「ライフスタイルWeek夏」です(販促、マーケティングなどを対象とした「JAPANマーケティングWeek夏」も同時開催)。私自身も大型展示会を訪れるのは2月末に幕張メッセで開催された「ものづくりAI/IoT展」以来ですから、実に半年ぶりです。その際にも、既にコロナの影響は色濃く出ていました。感染拡大を危惧してやむなく出展を断念した企業のブースは、什器や展示物などが搬入されることなく、まるで更地のようでした。さらには早々に社員が撤退した無人のブースが点々とするゴーストタウンのような光景を目の当たりにし、ショックを禁じえませでした。今回は展示会の内容もさることながら、コロナ禍の中でどのように行われるのかも関心事です。
さて肝心の「ライフスタイルWeek夏」ですが、ファッション、雑貨からインテリア、キッチンウエアに至るまで、日常の様々なシーンを多彩に演出するグッズが並びました。しかもデザインに人一倍こだわったスタイリッシュなものばかり。今回はガラスびんに入った食品や飲料の展示はありませんでしたが、会場全体から次に来るであろうトレンドを感じるのはわくわくするものです。こうした経験は直ちに当社の商売につながるものではないにせよ、いつか何らかの形で活きてくると感じています。それでも今一つ盛り上がりに欠けるのは、仕方がないことかもしれません。
会場はといえば西展示場の1階のみですし、海外からの来訪者がほぼゼロの状況なのですから。中国人バイヤーと出展者との、口角泡を飛ばす商談風景など望むべくもありません。本来展示会の持つ、まるでお祭り騒ぎのような華やかさや賑わいを取り戻すには、コロナの収束を待たなければならないのでしょう。
また会場に一歩足を踏み入れると、改めてコロナ禍の中でもビジネスを回していかなければならないという、主催者と出展者の並々ならぬ覚悟を感じました。
七島 徹
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