柏洋通信

2021.09.22

柏洋通信VOL127

第61期キックオフミーティングが始まりました。

 8月1日をもって当社の第61期がスタートし、早一月半が過ぎました。その間9月上旬に行った26回目の色替え(透明⇒茶)も無事終了し、現在特に大きな問題もなく順調に生産を続けています。ここにきてコロナの感染拡大も、第5波が峠を越しつつあるようで、行動制限の緩和が前向きに議論され始めています。これから若い人たちのワクチン接種が進むにつれ、経済も徐々にではありますが、コロナ禍以前の状態に戻ってくることが期待されます。

 さて、9月14日より当社の第61期キックオフミーティングが始まりました。今回も昨年同様コロナ禍の中での開催となります。本来であれば全ての従業員が一堂に会し、第60期の決算内容と第61期の利益計画を全員で確認し合う場になるはずでした。しかしながら、現在の状況ではまだまだそれらを許す環境にはなく、やむなく昨年と同様に職場や勤務状況に応じ、16回に分けての分散開催とならざるを得ませんでした。

◆今年も東京本社と二本松工場をzoomで結び、リモートで出席しました。

 当社の第60期は、それに先立つ5,6,7月の売上が、コロナ禍の影響もあって前年を大きく下回ったことから、不安の中でのスタートとなりました。それでも巣ごもり需要やネット通販の伸びを取り込むことで、食品・調味料向けの製品が伸長し、売上と利益は計画を若干上回る数字を確保することができました。生産面では2021年2月に発生した大規模地震の影響で、一時的に生産を止めざるを得ないアクシデントに見舞われたものの、通算24回を数えた色替えの経験を活かし、計画を上回る生産高を確保できたことは幸いでした。今期は一転してアフターコロナ、ウイズコロナと呼ばれる新たな状況の下、消費のトレンドが大きく変容することが予想されます。営業面ではこのような動きをいち早く捕らえ、巣ごもり需要に代わる市場のニーズに対応しなければなりません。また生産面では当たり前の話ですが、前期の結果に満足することなく、尚一段高い生産性と品質を追求しなければなりません。いずれにせよ、今期も片時も気の休まる時のない、緊張感を強いられる一年になることは間違いないようです。

代表取締役社長
七島 徹

2021.08.23

柏洋通信VOL126

定年退職者慰労会を開催しました。

◆デルタ株による感染拡大を防ぐため、出席者の人数を絞り込んで開催しました。

 8月19日、全国的にコロナの感染拡大第5波が猛威を奮う中、二本松工場で定年退職者の慰労会を開催しました。例年であればホテルの宴会場で、定年を迎えられた方々を囲む会を盛大に行うところですが、この状況の下ではそのようなことを言っていられません。福島県も現在一部の地域にまん延防止重点措置法が発令され、お盆の帰省をはじめ、人々の集まる様々なイベントが自粛に追い込まれています。幸いなことに、工場の立地する二本松市は対象地域外ではあるのですが、今回はやむなく工場の会議室を会場に、出席者も絞り込み、飲食を伴わない形でセレモニーのみを行うことにしました。

 人生ままならないことが多いのは、64年間生きてきた私自身がよく理解しているつもりではありますが、ことコロナに関しては、全く想定外の出来事であるのはもちろんのこと、発生から1年半以上が経過しているにも拘らず、最終的にどのような形で終焉するのか、未だに想像すらできないことに驚くばかりです。本来であれば定年を迎えられた方々に、会社への多大なる貢献に対して感謝の意を表するとともに、飲食をともにしながら、これまで共に培ってきた様々な思い出に話を咲かせる、有意義かつ貴重な時間になるはずであったこの会が、このような形にならざるを得ないことに、残念でならない思いでいっぱいです。そして改めてコロナに対する怒りがこみ上げてくるばかりか、この間打つ手打つ手が全て後手に回っている政府の対応にも、憤りを感じざるを得ません。

◆私も東京の本社からリモートで出席しました。

 「人生100年時代」と言われるようになってもう久しいですが、社会人となり定年を迎えるまでを人生の第一のステージと呼ぶならば、私は以前から人生の幸せとは、実は第一のステージ以上に定年以降の第二、第三のステージが充実してなんぼのものと考えています。そこで定年を迎えられた方々を囲む会も、しばらく前から「定年退職者慰労会」ではなく、むしろ「セカンドキャリア(第二のステージ)のスタートをお祝いする会」とするべきではと考え、社内でもそのように話してきました。同時に定年後も引き続き当社で第二のステージを迎えられる方々が増えている現在、経営者としての私に、充実したステージを提供できるかが問われているとも感じています。

 私は定年を迎えられた方々への挨拶の結びで、第一のステージを無地に終えられたことを労う意味で、必ず「ハッピー・リタイア」という言葉をお贈りしています。今回も39年と7ヵ月に渡って勤め上げられた鈴木靖さんに、心を込めてこの言葉をお贈りしました。

代表取締役社長
七島 徹

2021.07.26

柏洋通信VOL125

IS0の定期審査が終了しました。

 7月14日から16日の日程でISO(ISO 14001:2015)の定期審査が行われ、今回も無事合格をいただきました。初日9時からのトップ(社長)インタビューに始まり、本社の営業・経理部長のインタビューへと続き、午後からは二本松工場に舞台を移し、三日間に渡ってそれぞれの部門責任者のインタビューが行われました。審査官から「改善の機会」について幾つかの指摘は受けたものの、マネジメントシステムの根幹に関わる重大な改善指摘事項はなく、曲りなりにも継続してきた活動が、一定の評価を得たものと感じています。

◆最後に審査官から講評をいただき、3日間の審査は無事終了しました。

 とはいえ、私が社長として当社のISOの取り組みに日々抱いているもやもやとした感覚が、払しょくされたわけではありません。今回の審査では優れた取り組みとして「グッドポイント」に取り上げられたのが、「製品別の原価計算システムの構築」でした。 これは既に取り組み始めて3年以上が経過しており、昨年の定期審査の席上では目立った進展がないとの指摘を受けていました。その後実態にそぐわない個所が見つかり修正作業を続けてきたのですが、未だ本格的な運用には至っていません。今回は未実施を承知の上で取り組み自体が評価されてのことなのですが、今後経営面で大いに力を発揮することを期待しての「グッドポイント」だと理解しています。

 今回の審査の詳細については「審査報告書」に譲り、ここでは細かく記すことは避けますが、当社には取り組み自体は大いに評価されても、成果を上げるまでに至っていないものが幾つも存在することを、謙虚に受け止めなければなりません。ISOの審査とは、マネジメントシステムが正常に機能していることを認証するものであって、決して個々の取り組みの成果を保証するものではありません。審査が終わったからといって、ほっとしている間などありません。私たちはそのことを一人ひとりが認識し、成果を得るべくスピード感を持って、取り組みを継続していかなければならないと改めて感じたところです。

代表取締役社長
七島 徹

2021.04.16

柏洋通信VOL124

窯の補修工事と23回目の色替えを実施しました。

 去る2月13日に発生した福島県沖を震源とする地震によって、当社の二本松工場に被害があったことは、既に柏洋通信VOL.123でお伝えしている通りです。外部の業者の方々の迅速な対応もあって、2月19日には全てのラインでフル生産の運びとなり、その後順調に生産を続け現在に至っています。その間外部の専門家と業者を交え、地震による影響を精査するため、改めて現場を徹底的に見て回りました。その結果、生産に支障を来すほどの大きなダメージはなかったものの、次回の全面的な窯の改修は5,6年先になることから、万全を期すために自社による事前工事を含め、3月16日から28日にかけて断続的に補修工事を行いました。レンガに亀裂が入るなど、気になる個所についてはモルタルで補修し、さらにブロワーで風を当てるなどしてレンガの温度を適度に保つよう、コントロールしていきます。

 窯の補修工事と並行して23回目の色替え(透明⇒茶)も行いました。期間は3月26日から30日にかけての中5日。前回(21回)と比べ、色替えのスタート時点での窯の温度は低めでしたが、ほぼ同様のプロセスで作業を進めた結果、前回に劣らず非常に良い状態で終始したと考えています。3月31日の朝から順次生産をスタートさせ、翌4月1日には3ライン全てで生産を再開するに至りました。ガラスの状態は色調が前回より濃かったことから若干の調整を加えましたが、気泡の発生も抑えられ、良い状態で生産再開を迎えられたものと思います。また色替えの期間を利用して、業者にフィーダー燃焼をコントロールする機器のチェックと調整をお願いしました。幾つかの指摘は受けたものの、大きな問題はなかったとの報告を受けています。しかしながら、生産再開後も一部のラインで不具合が見られることから、早急に指摘箇所を見直し、生産の安定化を図っていきます。

代表取締役社長
七島 徹

2021.02.26

柏洋通信VOL123

生産を全面的に再開しました。

◆地震発生の翌日から直ちに復旧工事に着手し、順次生産を再開。2月19日の午後には、全てのラインで生産再開に漕ぎつけました。

 2月13日の深夜に発生した大きな揺れは、あの東日本大震災の余震とのことですが、私たちに10年前の苦い記憶を呼び覚ませるばかりでなく、巨大地震の恐ろしさを改めて思い知らされる機会となりました。

 当社の工場が立地する福島県二本松市は、東日本大震災の際が震度6強で、今回はそれより低い5強でした。揺れの度合いを示す値は明らかに小さいのですが、前者が大きな横揺れだったのに対し、今回は時間こそ短かったものの、激しく小刻みに揺れたことから、前回よりも大きく感じられたと言う人は少なくないようです。10年前の東日本大震災では、電気やLNGが不通となり大変難儀しました。幸いなことに、今回はそうしたインフラの不具合は生ずることなく、窯の安全確保に前回ほど苦慮することはありませんでした。それでも揺れ方に差があったからなのか、建屋のガラスが何カ所か割れ、外壁の一部が大きく損傷するなど、10年前とは様相の異なる被害が出ています。尚、深夜の時間帯の発生ではありましたが、従業員やその家族にけがなどなかったことは、不幸中の幸いでした。

 地震の激しい揺れの影響で、製壜機や検査機など設備の多くが、アンカーボルトで固定されていたにもかかわらず定位置からずれ、生産を一時的にストップせざるを得ませんでした。直ちに復旧作業に入り順次修正を加えた結果、地震発生翌日の14日には1ラインの生産を再開。その後外部の業者の方々の協力もあって、2月19日には3ライン全てで生産再開に漕ぎつけました。その間倉庫に保管してある製品には荷崩れなどの被害はなく、出荷に遅れは生じませんでした。今後は早期に窯の痛んだ個所の修復を行い、万全な体制で生産に臨みます。また、地震発生直後の初期対応では、10年前の経験を活かし大きな混乱なく進められたことは、今後に生きる大きな収穫となりました。

◆大きな揺れにもかかわらず、倉庫では荷崩れを起こすことはありませんでした。

 今回の地震で被害に会われた方々に心よりお見舞い申し上げるとともに、地震発生の直後から当社の復旧作業にご尽力いただきました皆様に、この場を借りて改めて御礼申し上げます。

代表取締役社長
七島 徹

2021.02.08

柏洋通信VOL122

新たに「成形向上プロジェクト」が始まりました。

 2月3日、第1回目の「成形向上プロジェクト」を開催しました。当社は今期で創業60年を迎えました。その間、当社は曲りなりにも事業を続けてくることができたことから、成形技術に関して同業他社と比べても、それなりの自負は持っています。それでも、それら全てにおいて理論的な裏付けがあるかというと、自信をもって「イエス」と言い切れないのが実情です。確かに経験と勘、さらには都合の良い思い込み(?)の域を出ない部分があることは否定できず、こうしたことが起因して、同様のトラブルが幾度となく繰り返されるという悩みを抱えています。そのため、当社の成形技術を一度原点に立ち返って見直す機会を持ちたいと、常々思っていました。今回外部の有識者のご支援を戴く機会を得られることになったことから、「成形向上プロジェクト」をスタートさせる運びとなりました。因みに講師は縁あって、東洋ガラスOBの林達雄さんにお願いすることになりました。林さんは長年に渡って、製造現場の改善に尽力されてこられました。

◆緊急事態宣言が続く中、やむなく3カ所を結んでリモートで開催しました。

 本来なら第1回目のプロジェクトは、林さんに当社の工場をじっくり見て回っていただくことから始めるのが筋ですが、如何せん2回目の緊急事態宣言が11都府県に出ている最中ですので、止むを得ず二本松工場と東京本社、そして神奈川県の林さんのご自宅をリモートで繋いで行わざるを得ませんでした。プロジェクトの冒頭で自己紹介をされた林さんのモットーは、「現場・現物・現実・原理・原則」とのこと。林さんは根っからの現場主義者であり、良い意味でデータ至上主義者だと理解しました。そんな林さんですから、プロジェクトのスタートは物足りないものに感じたのではないでしょうか。こちらの準備不足も否めませんが、あらかじめ用意していただいたパワーポイントに基づく質疑応答が大半で、議論の盛り上がりも今一つで終わったというのが私の感想です。

 改めて感じたのは、このプロジェクトを生かすも殺すも我々次第だということです。当り前の話ですが、このプロジェクトは月に1度、林さんから東洋ガラス時代の経験談を拝聴する場ではありません。我々が直面する課題を林さんにぶつけ、一緒に悩み、考え、行動して解決していく場でなければなりません。我々が課題に対して必要なデータを徹底的に集め、その上で我々が「こう考えるがどうか?」と、我々の見解をきちんと表明して初めて、林さんも本気なって我々に向き合っていただけるのだと思います。このプロジェクトを意義あるものにするには、一にも二にも我々が如何に本気になって林さんにぶつかっていくかにかかっているのだと痛感しました。これからのプロジェクト活動の中で、メンバー一人ひとりの覚悟が試されます。

代表取締役社長
七島 徹

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