柏洋通信 最新記事

  • 柏洋通信VOL105
    16回目の色替を実施しました。

    ◆今回の色替は前回と比べ良好とはいえ、さらにスムーズな生産立ち上げに向け、細かな修正点も見えてきました。

     10月28日から31日の日程で、16回目の色替を実施しました。今回は中4日での茶から透明への転換となりました。15回目に比べ1日短縮しての色替ということで、段階的に茶から透明へと原料の比率を変えて投入する色替バッチの回数に変更はありませんが、投入する間隔を狭め、最終バッチを投入する時間を早めています。同様に最終バッチのカレット比率に変更はありませんが、従来3段階に分けて徐々に増やしていたカレットの量を、今回は2段階で増量してスピードアップを図りました。

     またブースターの投入に関しては、色替期間中のみならず、生産再開後も一定期間継続し、茶素地が僅かでも残らないよう配慮しています。

     予定通り11月1日の9時より順次生産を開始。スタート当初は色調が社内規定を外れていたものの、まもなく良品の範囲内に収まりました。その他の比重、アルカリ溶出量、ガラス組成は、生産再開に合わせて社外の公的機関で測定し、いずれもゴーサインが出ています。翌2日には全てのラインで生産再開に漕ぎつけました。

     色替が終了し生産がある程度落ち着いてきた11月18日、社外から専門家を招いて今回の色替の検証と評価を行いました。

     今回の色替では色替バッチを投入する際、ある連続するバッチを定められた時間をおかず、ほぼ同時に投入するというミスが発生しました。それでも大量の気泡の発生など見られず、概ね計画通りに推移したと考えています。

     生産再開直後は気泡やその他色替が起因すると思われる欠点が現れ、大きく生産を落とす場面も見られましたが、前回の茶から透明への色替(第14回 5月10日から13日)と比較すると、気泡の発生も抑えられ、ガラス素地の状態は良好との評価が下されました。詳細についてはさらに検討を加え、次回の色替に活かしていきます。

    代表取締役社長
    七島 徹
  • 柏洋通信VOL104
    Good Design Store Tokyoを覗いてきました。

    ◆当社のガラスびんがグッドデザイン賞受賞に一役買っていると思うと、うれしさもひとしおです。

    ◆オシャレな店舗が目白押しの「KITTE」の中でも、一際注目を集めるのがGood Design Store Tokyoです。

     Good Design Store Tokyoについては、以前柏洋通信でも紹介したことがあるので、覚えている方も多いでしょう。その店舗は東京駅丸の内南口を出た正面、旧東京中央郵便局の跡地に建設された商業施設「KITTE」の3階にあります。

     歴代のグッドデザイン賞の受賞作品を集めたセレクトショップと言ったら、イメージしやすいのではないでしょうか。私も度々足を運び、使い勝手の良さと洗練されたデザインが見事に調和した品々に、魅了されている一人です。

     

     ただ単に受賞した商品を並べるのではなく、時宜を得た企画と見せ方に粋を凝らしたディスプレイが魅力です。内外のブランドショップが軒を連ねる「KITTE」の中にあっても、取り分けセンスの良さが光る空間です。

     さて、10月2日から25日までの日程で、東京ミッドタウンを会場に「私の選んだ一品」展が開催されました。この企画は2019年度グッドデザイン賞の審査員たちが、過去の受賞作品の中から自身のお気に入りの一品(逸品?)を紹介したものです。

     未だ多くのファンから熱狂的に支持されるあのバイクから、現在も当り前のように使われているポリタンクなどなど、変化の激しい時代の波をくぐり抜け、今も多くの人々を魅了して止まない品々が集まりました。

     今回私が訪れたのは、この企画と連動した「私の選んだ一品」”My Favorite Design”(10/3~11/10開催)で、東京ミッドタウンで紹介された選りすぐりの受賞作品の中から、現在も購入して持ち帰ることのできる商品を集めたイベントです。

     改めてデザインの持つ普遍的な力に驚かされます。食品部門では当社のガラスびんに入った商品に出会えたことも、うれしいサプライズでした。

    代表取締役社長
    七島 徹

  • 柏洋通信VOL103
    戸田神社例祭を執り行いました。

    ◆今年の例祭は台風の影響もあって、社員のみで執り行いました。

     10月17日、今年も商売繁盛と安全操業を祈念して戸田神社例祭を執り行いました。1968(昭和43)年に東京から二本松に工場を移転しましたが、その際に神社を移築して以来、毎年恒例となっている行事です。

     因みに10月17日とは、創業者である七島長太郎の誕生日に当ります。当日は二本松神社の宮司をお呼びしてお祓いをし、私も柏洋硝子の代表として祭文を奏上して祈念しました。

    ◆会社を代表して祭文を奏上し、玉串を捧げ祈念しました。

    ◆毎年のことですが、労働組合の代表も玉串を捧げ祈念しました。

     本来であれば納入業者や協力業者の方々をお招きし、賑やかに執り行うのが常ですが、今年は直前に台風19号が猛威を振るい、東日本の広い範囲で大きな災害が発生したことから、社員だけで執り行うこととしました。

     特に福島県内は阿武隈川をはじめ多くの河川が氾濫する未曾有の災害に見舞われ、二本松の近隣でも尊い命が失われています。当社の工場には直接被害は及ばなかったものの、社員の中には自宅が床上まで浸水した者もおりました。この場を借りて改めて被害に会われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

     福島県の人々には1986(昭和61)年8月5日、台風10号による大雨で大洪水に見舞われた苦い記憶があります。当時を知る方からお話を伺うと、今回は当時と比較するとさらに酷く、「前回は床下浸水で済んだけれど、今回は天井の高さ以上まで水が上がった」との話も聞きました。当時を教訓に河川の改修工事など対策は進んでいるものの、「まさかこんなことになるとは思わなかった」では済まされない自然の驚異を前に、言葉を失います。

     社員一同神様にお願いするだけでなく、当社の自然災害に対する危機管理体制を見直す機会にしなければと、強く心に刻んだ一日となりました。

    代表取締役社長
    七島 徹
  • 柏洋通信VOL102
    15回目の色替えを実施しました。

    ◆色替え期間中は生産は休止しますが、日頃できない設備や機器の清掃やメンテナンスを徹底的に行います。

     8月29日から9月3日の日程で、15回目の色替えを実施しました。今回は透明から茶への転換で、中5日での作業となりました。

     既に生産を再開して3週間近く経っていますが、社外の有識者の見解を踏まえ、生産再開後の状態も考慮した上で評価を行いました。

    ◆今回の色替えでもほぼ計画通りに透明から茶へと転換しました。前回に比べ気泡の発生を大幅に抑えることができたのは、大きな成果です。

    ◆予定通り9月4日から順次生産を再開しました。

     今回の色替えでも色替えバッチの投入タイミングなど、原則として従来からの手順を踏襲したものになりました。その中で今回幾つかの変更を加えています。

     

     まず燃焼に関して熔解炉の温度コントロールのしやすさを重視し、天然ガスと重油の混合比率を見直しました。そのため、前回に比べて天然ガスの比率を若干下げています。

     

     またガラス素地中の気泡の発生を極力抑え、生産の立ち上がりをスムーズにもっていくことを目的に、生産再開の前日にディストリビューターの燃焼量と空気比の調整を行いました。 計画通り9月4日の朝から各ライン順次ゴブインを開始し、翌5日には3ライン全てで生産再開に漕ぎつけました。

     以上の変更を加えたことで、生産再開直後のガラス素地の状態は、前回の色替え時に比べたいへん良好であったと判断しています。ゴブインの時点で既に気泡の発生は少なく、生産再開初日の9月4日の2部の段階で、歩留80%を超える製品も見られました。

     今回色替え直後の引揚量をなるべく一定に保つことで、熔解炉の温度の変動を可能な限り抑えたことも、良い結果に繋がった一因だと考えています。

     次回の色替えは中4日での作業になる見込みです。今回の結果を再現できるようしっかりとデータを整理し、次回の色替えに備えます。

    代表取締役社長
    七島 徹
  • 柏洋通信VOL101
    「ふみこ農園」さんを訪問しました。

    ◆本社を訪問すると、文子社長のイラストが優しく出迎えてくれます。 

    ◆2016年に本社に隣接して新工場が落成しました。

      9月4日、当社のお客様である「ふみこ農園」さんを訪問しました。「ふみこ農園」さんの本社と工場のある和歌山県有田郡有田川町は、和歌山県のほぼ中央に位置し、和歌山湾に流れ込む雄大な有田川の流域に広がる風光明媚なところです。温州みかんの産地としても有名で、みかん畑が連なる急こう配の山々が迫り、昔は大きな水害もあったそうです。
     「ふみこ農園」さんといえば、柏洋通信でも以前紹介しました。日本ガラスびん協会が主催する「ガラスびんアワード」で、当社の製品を使った「まるごと温州みかんコンポート」が2014年度のデザイン優秀賞を受賞されたことを、覚えている方もいらっしゃるでしょう。背の高いスリムなガラスびんに温州ミカンが丸ごと6つすっぽり入った姿は、見る者に強烈なインパクトを与えます。鮮やかなオレンジ色と相まって、抜群のシズル感を醸し出しています。その後バリエーションも増やされ、「フルーツコンポートセット」はギフト市場で高い人気を得ています。私もガラスびんアワードの授賞式でお会いして以来、一度お伺いしたいと思っていたのですが、今回ようやく実現することができました。

    ◆本社社屋にはショールームが併設されていて、「ふみこ農園」さんの全ての商品に触れることができます。いずれもガラスびんの良さや特性が活かされたものばかりです。

    ◆事業を通じて地域を元気にしていることが評価され、「ディスカバー農村漁村の宝」に認定されました。首相官邸で行われた選定授与式と交流会に、文子社長も出席されました。

     「ふみこ農園」さんは1950年創業の製麺業を母体に、1993年に梅干関連事業を「ふみこ農園」として分離独立。現在製麺業はご子息に任せ、「ふみこ農園」さんは成戸文子社長の陣頭指揮の下、長女の晃子専務と西浦部長が強力なタッグを組み、次々とヒット商品を送り出しています。開発された商品は数々の賞を受賞しており、いちいち数え上げていたらきりがないほど。当社のガラスびんに関連する商品だけでも、2012年に「わかやまポンチ」が観光庁主催の「世界にも通用する究極のお土産」で、シルバーリボン賞を受賞。2015年には「コンポートまるごと温州みかん」他2点が、和歌山県優良県産品「プレミアム和歌山」の認定を受けました。また2017年に引き続き、今年も「まるごと温州みかんを」を含む「フルーツコンポートセット」が、日本ギフト大賞 和歌山賞を受賞しています。文子社長は経営者としても高く評価されており、2015年には産業振興の部門で和歌山県知事表彰を受けています。さらには2016年に農林水産省主催の「ディスカバー農村漁村の宝」に選定されました。これは事業を通じて地場産品の消費を促し、地域の産業の振興に貢献したことが評価されたものです。
     次々と話題の商品を生み出す「ふみこ農園」さん。文子社長のアイデアと行動力には目を見張るばかりです。とはいえ、晃子専務と西浦部長の存在抜きには「ふみこ農園」さんのサクセスストーリは語れません。文子社長の無尽蔵に湧き上がるアイデアを、商品というカタチにするのが西浦部長の役割です。
     例えば「フルーツコンポート」シリーズ。色とりどりの果実をガラスびんの中で、まるで宝石を散りばめたように見せるため、果実を詰める順番や位置まで決めているのです。果実ごとに比重が異なるため、ジュレの溶液の中で果実が浮き上がってこないよう、比重の軽い順に詰めていきます。もちろん全体の色味と見た目を考慮して、果実を詰める位置にまでこだわります。こうした繊細な調整を量産品で行うには困難を極めますが、こうした高いハードルを越え続けてきた結果が、数々のヒット商品を生み出す原動力なのでしょう。
     原料はもとより製造工程や工場設備の隅々にまで、西浦部長の目が光っています。我々が訪問した日もお客様の対応で大忙しの文子社長でしたが、その合間を縫ってお話を伺った応接間で、新製品のアイデアを西浦部長にぶつける光景を目の当たりにしました。いつもながらの文子社長の高度な要求に、西浦部長は苦笑しつつもまんざらでもなさそうです。持ち前のチャレンジ魂に火が付き、また一段上のギアが入ったようです。

    ◆向って左から西浦部長、文子社長、晃子専 務。「ふみこ農園」さんの成長を支えるトライアングルです。

     さて、こうして素晴らしい新商品が出来上がりましたが、どのように消費者に届けていくのかが課題です。その答えは、晃子専務が統括するウェブサイトにありました。自社のホームページでは文子社長の個性を全面に出しつつ会社の情報を丁寧に伝え、消費者の信頼感と親近感をガッチリつかみます。同時に大手ネット通販サイトのモールに出店し、商品へのこだわり情報を分かりやすくかつ徹底的に流します。

    こうして「フルーツコンポートセット」は大手ネット通販サイトの「グルメ大賞」を2年連続で受賞。スイーツ部門の人気ランキングで常に上位を占めるまでになりました。類まれなアイデアと行動力の文子社長。そのアイデアを商品というカタチにする西浦部長。そしてその商品をヒット商品に仕立て上げる晃子専務。それぞれの分野の才能が強固なトライアングルを形成し、「ふみこ農園」さんの今があるのだと理解できました。これからも「ふみこ農園」さんから目が離せません。
    代表取締役社長
    七島 徹
  • 柏洋通信VOL100
    東京インターナショナルギフト・ショーに行ってきました。

    ◆会場は青海会場とビッグサイト西ホール・南ホールの2カ所に分かれて開催されました。

     9月3日、今年で88回目を数える東京インターナショナルギフト・ショーに行ってきました。今回も会場は東京ビッグサイトなのですが、以前にもこの柏洋通信でお伝えしたように、ビッグサイトの東ホールは来年の東京オリンピック・パラリンピックでプレスセンターとして使用されることになっており、準備のために既に使用できなくなっています。

    そのためこの大きなイベントも、ゆりかもめのお隣りの駅にある青海会場と、ビッグサイトの西ホール・南ホールの2カ所に分かれての開催となりました。青海会場とビッグサイトの間には無料のシャトルバスが運行されていて、10分程度で移動できるのですが、それでも見る側からすると、随分と不便を感じるものです。東京オリンピック・パラリンピックの成功のためには、我慢しなければならないと分かってはいるのですが。
     インターナショナルギフト・ショーは、雑貨、ファッション、インテリアを中心に、ギフトという範疇を遥かに超えた幅広い分野の商品が網羅された巨大な見本市です。最近では海外からの出展が増えていることから、インターナショナルという名称が益々フィットするようになったと感じています。

    さらには、ジャパンクールの世界的な潮流の中で、和の商品はもとよりそれらを支える匠の技にも注目が集まり、会場には様々な伝統技術を披露する場も設けられています。今やギフトの世界もモノ消費だけでは飽き足らず、コト消費へと多様化してきていることがうかがえます。

    ◆福島県のにこにこ農園さん。「ドラマチックレイン」という名のバラの花びらで、コンフィチュールを作りました。バラは鑑賞するだけでなく、体に良い食材として注目されています。

    ◆徳島県のナカガワ・アドさん。色鮮やかなピ クルスたちがガラスびんのなかで踊っています。FOODEⅩ美食女子アワード2019で金賞を受賞されました。

    ◆福島県の薬膳王国さん。フルーツ王国福島で自ら体に良い食材を育て、薬膳の魅力を広げています。

    ◆福島の素晴らしい食を全国に発信するため、「ふくしま満天堂」のブランドで積極的に展開しています。もちろん容器には当社の製品が数多く採用されています。

     通常ギフトといえば贈り物、お土産を思い浮かべるもので、その中で食が占める割合は大きいと思うのです。しかしながら、この見本市では意外と言って良いほど食の出展は少ないのです。それでも今回も「全国観光物産フェア」「グルメ&ダイニングスタイルショー秋2019」と銘打って、各地の「これは!」という食品が並びました。中でも我が福島県は頑張っています。特に今回は「ふくしま満天堂」の出展が目立っていました。福島県では東日本大震災からの復興が遅れる農業、水産業、そして地元の産品を使った食品を応援するため、「ふくしまプライド」の名称で各種見本市やイベントへの出展など、幅広く支援しています。

    「ふくしま満天堂」もそうした活動の一つです。「生産者としての誇りをかけて育てた食材。だからこそ、自らの手で理想の逸品を作り、本物のおいしさを届けたい(ふくしま満天堂HPより抜粋)」。福島県は海の幸山の幸に恵まれた食の王国なのですが、残念なことにまだまだ全国的な知名度では今一つということも事実です。そうした中で知られざる銘品や、まだまだ埋もれている原石のような商品を、「ふくしま満天堂」としてブランド化し、全国に広くアピールするのが狙いです。うれしいことに今回出展されている商品にも、当社のガラスびんが数多く使われていました。
    代表取締役社長
    七島 徹

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