柏洋通信

2023.03.20

柏洋通信VOL132

フーデックスジャパン2023に行ってきました。

 コロナ禍を口実にすっかり開店休業状態だった柏洋通信ですが、コロナも収束に向かいつつある今、春の訪れとともにマスク着用の規制も大幅に緩和され、いよいよ重い腰を揚げざるを得なくなりました。新たなスタートとなる今回は、フーデックスジャパン2023です。会場を今まで開催されていた幕張メッセから東京ビッグサイトへと移し、こちらも新たなスタートを切っています。

 フーデックスはアジア最大級の食品・飲料の展示会として広く内外に認知されていることは、皆さんもよくご存知のことです。とはいえ、世界的なコロナの感染拡大を受け、2020年には中止せざるを得ない事態にも陥りました。ここ数年は開催されていたとはいえ、海外からの出展者は数えるほど。同様に海外からのバイヤーも激減するなど、会場は寂しい限りでした。さて、今回はそうしたネガティブな状況から一変し、世界60か国・地域から2,500社(国内916社、海外1,584社)が集結。3月7日から10日の日程で東京ビッグサイトを会場に、東展示場を全て使っての大規模開催となりました。当社のユーザーも多数出展されていることは言うまでもありません。

 私は仕事の都合もあって初日の午後に会場を訪れましたが、来場者の多さにまず驚かされました。コロナが世界的にも収束に向かう中で経済が回り始めていることや、もちろん入国規制が解除され、海外からお客様が自由に入国できるようになったことが大きな要因でしょう。さらに言えば、会場が都心からアクセスし易い東京ビッグサイトに変わったことも、大きいのではないかと感じました。主催者側の発表によると、初日の来場者は昨年を大幅に上回る1万7,460人、最終的には4日間で昨年の2倍以上の7万3,789人が来場しました。

 コロナの影響からか、今回は「免疫機能向上」や「ヘルシー」「リラックス」など、健康志向の展示が目に付きました。インバウンド消費や食の多様化に対応する「ハラール」「ビーガン」「ベジタリアン」は、すっかり定着した感があります。また、植物由来の人工肉に代表される「代替食品」や、「アップサイクル」関連の展示も存在感を増している印象です。会場では熱気溢れる商談がそこかしこで行われている光景を目にし、これが本来の展示会の姿だと改めて納得した次第です。コロナの感染者数が高止まりしていた時期には、展示会場にいるにも拘らず、モニター越しに出展者とバイヤーが商談する姿も目にしました。当時は「これが新しいリモート商談なのか!」と無理無理納得したことを思い出しました。それでも人と人とが顔を突き合わせ、丁々発止のやり取りをする「リアル商談」に勝るものはないでしょう。久しぶりに再会を果たしたのでしょうか、偶然にもバイヤー同士が熱い抱擁を交わしている場に出くわした時には、こちらの気持ちまで高揚してきました。

 初日から受付には長蛇の列が。外国人バイヤーも戻り本来の賑わいを見せていました。

 コロナ禍以前と同様に、地方の優良なメーカーも元気に出展しています。行動制限がなくなったことで、インバウンド消費を含む商機が大きく広がっています。

 ようやく海外からの出展者が集まり、名実ともにアジア最大級のイベントが帰ってきました。

 地ビール他でお世話になっている「きた産業」様を表敬訪問。喜多社長との2ショットを撮っていただきました。

代表取締役社長
七島 徹

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