柏洋通信
2020.09.07
柏洋通信VOL116
「ライフスタイルWeek夏」に行ってきました。
東京ビッグサイトを会場に、9月2日から4日までの日程で開催された「ライフスタイルWeek夏」に行ってきました。コロナ禍の収束が見えない中、3月以降ほとんどの展示会が中止に追い込まれてしまいしました。展示会は企業とユーザーを結ぶ貴重なビジネスの場です。いくらネットが発達しようと、実際のモノを前にして、見て、触って、意見を交わす機会は何ものにも代えがたい貴重な機会です。9月に入ってもまだまだコロナの脅威は続いてはいますが、いつまでもビジネスを止めたままにしておくわけにはいかないと、ようやく大型展示会が解禁の運びとなりました。
そこで東京ビッグサイトでの再開第一弾が、この「ライフスタイルWeek夏」です(販促、マーケティングなどを対象とした「JAPANマーケティングWeek夏」も同時開催)。私自身も大型展示会を訪れるのは2月末に幕張メッセで開催された「ものづくりAI/IoT展」以来ですから、実に半年ぶりです。その際にも、既にコロナの影響は色濃く出ていました。感染拡大を危惧してやむなく出展を断念した企業のブースは、什器や展示物などが搬入されることなく、まるで更地のようでした。さらには早々に社員が撤退した無人のブースが点々とするゴーストタウンのような光景を目の当たりにし、ショックを禁じえませでした。今回は展示会の内容もさることながら、コロナ禍の中でどのように行われるのかも関心事です。
さて肝心の「ライフスタイルWeek夏」ですが、ファッション、雑貨からインテリア、キッチンウエアに至るまで、日常の様々なシーンを多彩に演出するグッズが並びました。しかもデザインに人一倍こだわったスタイリッシュなものばかり。今回はガラスびんに入った食品や飲料の展示はありませんでしたが、会場全体から次に来るであろうトレンドを感じるのはわくわくするものです。こうした経験は直ちに当社の商売につながるものではないにせよ、いつか何らかの形で活きてくると感じています。それでも今一つ盛り上がりに欠けるのは、仕方がないことかもしれません。
会場はといえば西展示場の1階のみですし、海外からの来訪者がほぼゼロの状況なのですから。中国人バイヤーと出展者との、口角泡を飛ばす商談風景など望むべくもありません。本来展示会の持つ、まるでお祭り騒ぎのような華やかさや賑わいを取り戻すには、コロナの収束を待たなければならないのでしょう。
また会場に一歩足を踏み入れると、改めてコロナ禍の中でもビジネスを回していかなければならないという、主催者と出展者の並々ならぬ覚悟を感じました。
七島 徹