柏洋通信

2016.05.28

柏洋通信Vol.10

  【5/28 「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2016」に行ってきました。】

 今年も去る4月19日、「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2016」のお披露目会が、六本木ヒルズ(アカデミーヒルズ49階タワーホール)で開催されました。 これは日本酒の新しい魅力に光を当て、広く内外にアピールしようと始められたアワードで、今年で6回目を迎えました。 純米酒から大吟醸、今話題のスパークリングまで、日本酒の様々なジャンルの中から「ワイングラスでおいしい」をキーワードに、 優秀な銘柄を選定し表彰するものです。今回は過去最高の252の蔵元から648点がエントリーされ、厳正なる審査の結果、最高金賞33点、金賞165点が選ばれました。 当社のガラスびんに詰められた人気酒造様の「Rice Magik人気一スパークリングレッド」は、スパークリングSAKE部門で栄えある最高金賞を受賞されました。 我々にとってもうれしい限りです。お披露目会とは受賞されたお酒の風味や味わいを、その場で試すことのできる試飲会のこと。 第一部はスーパー、百貨店のバイヤーや飲食店の関係者など、いわゆるお酒のプロたちが対象です。一方第二部は我々のような関連する業界の人間や、純粋な日本酒ファンの方々が集います。

 日本酒をワイングラスに注ぐことで、今まで感じられなかった新しい魅力が浮かび上がって来るといいます。 口の広いワイングラスだからこそ、芳しい香りが芳醇に広がります。透明なガラス越しに見える美しい色合いも、 日本酒の味や風味を引き立てる重要な要素になります。ワイングラスを通して、日本酒に長年親しんできた我々日本人の知ることのなかった、 新しい世界が広がったと言うと言い過ぎでしょうか。

 さて、私はこのお披露目会に参加して今年で3年目になりました。私にとってこのイベントは、日本酒のトレンドを測る定点観測の場だと認識しています。 毎年同じ場所に身を置き、蔵元の人たちとの会話や日本酒ファンの皆さんの様子を観察しながら、昨年と異なる微妙な差異や、 そこに漂う空気を感じることができればと思っています。もう一つには、ワイングラスで嗜むスタイルは正に欧米人の飲み方そのものです。 ここに出品されている蔵元は、大いに海外のマーケットを意識しているはずです。お酒造りやマーケティングにどのような考えを持って取り組んでおられるのか、 そうした情報を得ることも、「日本酒のこれから」を占う重要な要素だと考えています。

 味のトレンドはやはり「軽さ」です。本来重たくなりがちな純米酒も、酒米や醸造方法を工夫してさらっと軽く仕上げたお酒が目に付きます。 ターゲットはもちろん女性。今年も会場には大勢の女性が詰めかけていました。また、あえて山田錦や五百万石といった酒造好適米を使わず、 従来の日本酒に比べ酸味の強いお酒を志向する蔵元もありました。これもワインを意識したもので、食事に合わせやすく、食中酒として長く楽しんでもらうための試みです。 日本の伝統や文化を色濃く映す日本酒の世界にも、確実に変化の兆しが訪れていることをうかがわせます。

代表取締役社長
七島 徹

◆ミス日本酒の乾杯でお披露目会はスタート。

 
◆今年も全国から匠の蔵元が集結しました。


◆あちらこちらのブースで、蔵元と日本酒通のコアな会話が進みます。


◆大吟醸酒部門で最高金賞を受賞された「燦然 大吟醸原酒」。正直どの蔵元の、どのお酒もおいしかったです。


◆宴もたけなわ。300名を越すお客様で会場は熱気に包まれました。


◆人気酒造の遊佐社長と奥様とご一緒にパチリ。遊佐社長は当アワードの仕掛け人の一人でもあります。

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