柏洋通信

2016.11.21

柏洋通信Vol.32

  【4回目の色替えを実施しました。】(11/21)

 色替えも今回で4回目を迎え、茶から白(透明)への2回目のチャレンジとなりました。基本的にはオーバーアクションは行わず、今回も段階を踏んで、徐々に白原料の比率を高めていきます。前回2016年4月に行った再現性を重視しますが、色替え後の原料の溶け具合を向上させるため、 原料に占めるカレット(屑ガラス)の混合率を、前回より早目に規定値に上げて行くことを意図し、全体の計画を立案しました。

 11月11日の21時前、第一段階の原料の投入が始まりました。その後計画に則り、段階的に白原料の比率を高めたバッチを投入。11月14日の朝には茶からグリーンに色が変わり始め、15日の朝には淡いグリーンに、そして翌16日の朝にはほぼ透明へと変わりました。その間社内で行った測定では、色調、比重、アルカリ溶出量など、各種データが透明ガラスの基準値内に入ったことが確認されました。さらにサンプルを福島県ハイテクプラザに持ち込み、第三者機関による二重のチェックを経て従来の透明ガラスと同等の品質が証明されたことから、 順次生産を再開する運びとなりました。

 
◆順調に色は変化し、11月15日には淡いグリーンになりました。


◆4時間置きに色調サンプルを採取し、分析を行います。

 
◆色替えの間は生産はお休みですが、設備が停止している時にしかできない清掃作業や機器のメンテナンスで大忙し。
色替えとの時間の戦いでもあるのです。


 当社の色替えも4回を数えるまでになり、私は単に色を替えることだけで満足する時期は過ぎたと感じています。今後色替えの成否は、スムーズに生産を再開できたかで評価すべきだと思います。そのためには、適切な温度管理や設備面のメンテナンスなど、今以上にきめ細かな対応が必要になります。3回目、4回目の色替えで、新たな課題も見えてきました。これからも安定的な色替えを実現するために、私たちの試行錯誤は続きます。
 
◆いよいよ生産再開です。一部のラインで泡の発生が見られました。
安定的に立ち上げるには、まだまだやるべきことは山積みです。


代表取締役社長
七島 徹

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