柏洋通信

Vol.01-20

2016.05.19

柏洋通信Vol.05

  【5/19 QC活動発表会が開催されました。】

 3月11日、当社の研修室で第55期上期QC活動発表会が開催されました。各職場から18チームが参加し、日頃の活動内容と成果が報告されました。

 当社にも徐々にQC活動が浸透してきていると感じていますが、今回は期間中に完了した活動が少なく、 少々物足りなさを感じたのは、社長の私だけではなかったようです。

 成果が顕著なのは、やはり問題の捉え方が適切で、なおかつリーダーの強力な統率力の下、全員参加が徹底されているチームです。中途半端な取り組みに不満が募るチームも見られましたが、それでも仮説に基づきデータを収集し、分析するというカタチはできつつあると感じています。

 今回残念ながら最優秀賞に該当するチームは現れませんでしたが、以下の2チームが栄えある優秀賞に輝きました。次回に期待したいと思います。

優秀賞
倉庫:物流チーム「3号倉庫内資材管理」
工作:チーム本間「ISマシンホルダー組替・判別方法改善

代表取締役社長
七島 徹
 
◆チームリーダーの発表の後、管理職から鋭い質問が飛んだ。

2016.05.18

柏洋通信Vol.04

 【5/18天災を人災にしないために、東日本大震災の記憶を風化させるな!】

 3月11日をもって東日本大震災からまる5年が過ぎました。当時の記憶を思い起こすことは、人によっては非常につらいことかもしれませんが、 記憶を風化させないために、当日は敢えて従業員の皆さんにそのつらい行為をお願いしました。

 震災の数日前から地震が頻発していたにも関わらず、この辺りは「岩代の国」と呼ばれ大変地盤の強い土地ゆえに、 まさか二本松でこれほど大きな地震に会うとは露程も思ってはいませんでした。危機管理という意味では、甚だお恥ずかしい限りです。

 地震発生の直後に溶解炉から1,500度の溶けたガラスが漏れ出し、火災が発生しました。幸いボヤ程度で済んだものの、電気もガスも瞬時に止まり、生産はおろか溶解炉を維持するにも困難な状況が続きました。その後に発生した福島第一原発の水素爆発や、それに伴う放射線漏れは、原発から50㎞以上離れたこの地にも甚大な影響を及ぼしました。

 その後も重油やガソリンの供給が途絶えるなど、工場再開に向けての苦難が続きました。 ようやく生産に漕ぎ着けたのは、震災から1ヵ月を経た後の事でした。原発事故の直後から始まった福島県の風評被害は、5年を経て現在に至るまで払拭されていないことは、皆さんも良くご存じのことです。

 この震災を契機にBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)の取り組みが一般化し、 当社も遅ればせながら計画を策定しました。災害には事前の備えが欠かせないことは言うまでもないことですが、 経験や記憶に基づく危機意識が欠如していては、「絵に描いた餅」以前の問題でしょう。天災はいつか必ず起こるものと覚悟しなければなりません。そして、それを人災にしないためにも、東日本大震災の記憶を決して風化さてはなりません。

 最後になりましたが、当日は東日本大震災によって犠牲となられた全ての方々に対して、 哀悼の意を表すべく全員で黙とうを捧げ、ご冥福をお祈りしました。

代表取締役社長
七島 徹
  
◆1,500度のガラスが漏れ出し火災が発生したが、懸命な消火作業によって鎮火。流れ出したガラスは滝状に固まった。

  
◆あちらこちらでガラスびんが散乱。

  
◆溶解炉の耐火レンガも一部崩壊した。

2016.05.02

柏洋通信Vol.03

  【2016(平成28)年5月2日フーデックス(国際食品・飲料展)に行ってきました。】

 今年も3月8日から11日の日程で、フーデックス(国際食品・飲料展)が幕張メッセで盛大に開催されました。年々規模も拡大し、今年は日本はもとより世界の78の国と地域から、3,200社以上が一堂に会しました。また日本食が世界的なブームになっていることを反映してか、今年は海外、特に東南アジアとりわけ、中国からの来場者が増えていることを実感。文字通り国際的なイベントとなっています。

 主な来場者は新しい商材探しに血眼な大手百貨店やスーパーの仕入れ担当者(バイヤー)たちですが、 会場に一歩足を踏み入れれば、食にまつわる最先端の状況や、これからのトレンドを目の当たりにできることから、我々のような食品や飲料に関わる様々な業態の人たちにも、見逃すことのできない重要なイベントとなっています。

 さて、こうした食の最前線に触れ、次のヒット商品を占うことも重要なのですが、私にとっての最大の目的は、当社のユーザー様と直にお会いすることです。

 我々の直接のお客様は、多くの場合我々メーカーとガラスびんを実際にお使いになる生産者の方々との 橋渡しをしていただく問屋さんです。 意外に思われるかもしれませんが、我々メーカーと生産者の方々との接点は、近いようで案外遠いものなのです。 ですからこうしたイベントは、実際にガラスびんをお使いいただいているお客様の生の声を、 直にお聞きする貴重な機会でもあるのです。

 今年も北から南まで、日本全国の多くのお客様にお会し、日頃のご愛顧に感謝することができたことは、 経営者として無類の喜びとなりました。

代表取締役社長
七島 徹

◆78の国と地域から、3,200社以上が集まりました。




◆今年もたくさんのお客様との出会いがありました。


◆大手ばかりではなく、地域で頑張っている食品メーカーさんも多数出展されています。


◆二本松の元気な酒蔵さんも出店されていました。

2016.04.15

柏洋通信Vol.02

  【2016(平成28)年4月15日 福島サンケンさんと5S活動交流会を始めました】

 2月19日、地元の宮戸工業団地にある福島サンケンさんを、三浦副工場長、石井課長、橋本課長、石川課長そして七島の5名で訪問しました。二本松市のある会合で社長の嶋内さんとお会いする機会があったのですが、そこで5Sの話ですっかり盛り上がり、意気投合してしまいました。 そこでずうずうしくも工場見学をお願いしたところ、快諾していただいたというわけです。

 嶋内社長も製造業にとって5Sは基本中の基本であるとのお考えで、正に私と同意見です。嶋内社長は「増々高まるお客様の品質に対する要望や、そうした厳しい環境下で利益を確実に上げていくために、 全社一丸となって5Sに取組むことが、企業の生き残りをかけた活動としてなくてはならないものになっています」と語ります。 福島サンケンさんは上場会社のサンケン電気の関連会社として、1988年に二本松に進出されました。現在はフラット型LEDの生産と、グループ企業が生産されるパワー半導体の特性検査を一手に引き受けるなど、 サンケン電気グループの中で重要な役割を担われています。5S活動でも積極的かつ先進的な活動がグループ内で高く評価され、 優秀な事業所として数多くの受賞歴を誇っています。

 当日は嶋内社長以下、阿部工場長、菅野製造統括部長、渋谷グループリーダー(GL)にご対応いただきました。特に5S活動の事務局を担当されている渋谷GLには、パワーポイントを駆使しスタート当初から現在に至るまでの様々な取り組みをご説明いただきました。その後は菅野製造統括部長にもご同行いただき、工場内のクリーンルームをご案内いただきました。
全社的に取り組むというトップの強い意志と、それに応えるボトムアップの様々な取り組みが的確に融合し、 当社とは比較にならないほど高いレベルに達していると感じました。スペースの都合で詳しい内容まで紹介できないのは残念ですが、我々にとって大いに勉強になったばかりでなく、 非常に大きな刺激をいただきました。

 本日いただいた多くのヒントを、今後の当社の5S活動に生かしていく所存です。最後に嶋内社長から「これからも5S活動の交流を続けていきましょう」と、うれしいご提案もいただきました。 今度は近々渋谷GLが当社にお越しいただくことになっています。

代表取締役社長
七島 徹

◆玄関ロビーで記念撮影。向かって右から二人目が嶋内社長。向かって一番左が渋谷GL。
次いで阿部工場長。一人おいて菅野製造統括部長。

2016.04.01

柏洋通信vol.01

 【2016(平成28)年4月1日 第一回色替えが完了しました】

 当社は昨年11月に溶解炉の改修工事を行いました。それを契機に、従来茶(茶色)製品と白(透明)製品をそれぞれ別々の溶解炉で 生産してきた二窯体制から、茶製品と白製品を一つの溶解炉で交互に生産する一窯体制に改めました。合理化を徹底してコストを抑えるとともに、エネルギー効率を極限まで追及 すると、必然的に今回の一窯体制に行きつきました。

 2月9日の23時より白から茶への色替えが始まりました。溶解炉に投入する原料を透明ガラス用から茶色ガラス用へと徐々に変更しながら、溶解炉の中のガラス素地(溶けたガラス)を、透明から茶色に入れ替えていきます。透明ガラスと茶色のガラスは正反対の性質を持っていることから、急激に原料を入れ替えると、透明ガラスと茶色のガラスが化学反応を起し、大量の 気泡が発生する危険性があります。ですから、原料を8段階に分けて調合し、ガラスの状態を注視しながら慎重に投入していきます。

 色味は透明から淡いグリーンへ、さらに濃いグリーンへと変わり、スタートから5日目の15日に、無事美しいゴールデンアンバー(琥珀色)になりました。その間、光の透過する量やガラスの比重を逐次チェックし、確実に茶色のガラス変わったことを確認する作業も続けられました。

 2月15日の午後からまず1ライン、翌日の16日にもう1ライン、そして17日に最後のラインが稼働し、全3ラインの生産が再開されました。色替えは当社にとって初めての経験でしたが、多方面の方々からご支援、ご協力をいただき、ほぼ計画通りに進めることができたと考えています。

 お客様により信頼していただくために、色替え技術の確立に努めて参ります。

代表取締役社長

七島 徹

 


◆ガラスは透明から淡いグリーンに、そして濃いグリーンから茶色へと変わる。
中間色のガラスは一部カレット(原料)として溶解炉に戻る。



◆色替えスタートから5日目で試験分析を行い、合格判定の後生産を再開した。

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