柏洋通信

柏洋通信

2017.12.05

柏洋通信Vol.59

  【8回目の色替えが終了しました。】(12/5)

 11月20日から8回目の色替えに入り、予定通り25日から生産を再開しました。
今回は茶から白(透明)への変更になります。
前回の実績を基に検討した結果、今回の色替えでは幾つかの変更を加えました。
まず溶解炉自体のガラスのレベルを僅かに上昇させ、その後一定の時間を経て元のレベルにまで戻しました。
これは白とは性質の異なる茶色のガラスが、溶解炉内に残らないようにするためです。
また吹製再開に合わせ、溶解炉の底部の温度を若干上昇させました。
これは気泡の発生を抑えるとともに、熔解炉の隅に停滞しやすい結晶化したガラスなどを、出し切る効果を期待してのことです。

詳細な分析はこれからになりますが、生産再開から2週間程度を経た時点では、前回と比較してよりスムーズに立ち上げることができたと見ています。
当社に最適な色替え技術の確立に向け、まだまだ試行錯誤は続きます。

代表取締役社長
七島 徹

2017.11.22

柏洋通信Vol.58

  【56期下期「QC活動実績・進捗レビュー」を行いました。】(11/22)

 56期下期のQC活動のレビューを行いました。
事務局の作業の遅れもあって、本来なら今期に入って直ちに行うものが、第二四半期にまでずれ込んでしまいました。
そのため、成果の総括が疎かなまま、既に新たなテーマに取り組み始めてしまったチームもあり、全体的に統制の取れない状況になってしまいました。
スタッフ不足などの理由はあるにせよ、私を含む会社の幹部はこのような失態を繰り返さないよう、猛省しなければなりません。

さて、現在も日本の多くの企業でQC活動が熱心に進められています。
しかしながら、QC活動が今ほど難しい状況に置かれたことは、未だかつてなかったのではないでしょうか。
同じ職場に正社員とパート、派遣社員、外国人などが混在するため、職場で一体感を醸成すること自体が難しくなっています。
また慢性的な人手不足から、改善に向けた意識を持続することが難しいことも事実です。
同じ職場という閉じられた社会で改善を進めていると、どうしても内向きになりがちです。
世の中の流れからかけ離れてしまうという、恐ろしさも否めません。
このような混沌とした状況を背景に、集団で課題を解決しようとする、 いかにも日本的なQC活動は、従来のやり方では限界が見えてきたのだと感じています。
さて、そんな閉塞感を打ち破るための鍵を握っているのは、実は外国人なのかもしれません。
異なる立場で働く人たちの、異なる視点をそのまま持ち込むことが、突破口になるのではと考えます。
さらに一歩踏み込めば、ITやIoTを駆使してビッグデータを活用することが、ポイントになるのだと思います。

社長としての立場から見ると、残念ながら今回のレビューはたいへん低調に終わったと言わざるを得ません。
事務局の不手際があったにせよ、結局賞に値するチームは現れませんでした。
全体的に見て、多くのチームで問題点の掘り下げ甘く、真に解決すべき問題が絞り込めていません。
先に「解決策ありき」で、活動を無理やりそこに持って行こうとする流れも散見されます。
問題点の認識が曖昧であれば、自ずと対策も的を射たものにはならず、成果も極めて限定的にならざるを得ません。
またQC活動はあくまでボトムアップの活動とはいえ、管理職の適切な関与が必要であることは自明の理です。
今回のレビューでも、その差が成果の差となって如実に表れています。
それでも、慢性的な人手不足が続く厳しい環境にもかかわらず、熱心に活動する従業員の姿には頭が下がる思いです。
今後の活動に期待します。

代表取締役社長
七島 徹

2017.11.15

柏洋通信Vol.57

  【「地方銀行フードセレクション2017」に行ってきました。】(11/15)

 11月9、10日の二日間に渡って東京ビッグサイトで開催された「地方銀行フードセレクション2017」を覗いてきました。
当イベントは全国に販路を広げたい地方の意欲的な食品メーカーと、 百貨店や大手流通のバイヤーを結び付ける目的でスタートし、今年で12回を数えるまでになりました。
「地方から新しい食の風」をスローガンに、当初はわずか5行の主催で始まりましたが、 今年は主催銀行が55行に、出展企業も831社にまで膨らみました。
私が訪れたのは初日9日の午後でしたが、既に多くの関係者で賑わっていました。

このイベントはあくまで出展企業とバイヤーの商談がメインなので、一般の人間は原則として入場できません。  当社の製品のユーザーさんも出展されていることから、私もイベントのホームページから事前登録しようとしたのですが、シャットアウトを食らってしまいました。
そこでどうしようかと思案していたところ、当社の工場がある福島県でお取引のある銀行が、主催者の一つであることが分かりました。
そこで無理を言ってお願いしたところ、ご厚意で招待状を分けていただけることになり、無事入場できた次第です。

イベントも回を追うごとに工夫を重ね、バイヤーにアピールする様々なコーナーが設けられています。
「新商品」だけを集めたコーナーでは、新たな商材を求めるバイヤーの真剣な眼差しが印象的でした。
その他今年新たに登場したのは、創業100年以上の企業を集めた「老舗名店街」コーナーと、 全国から選りすぐりの日本酒を集めた「こだわりの酒」コーナーです。
出展企業や主催者側の視線は、既に全国展開に留まらず、インバウンドや海外市場にも注がれています。
同時に地方自治体や商工会議所の出展も数多く見られ、地域一体となって「食」と「観光」をアピールする動きが顕著だと感じました。
こうした地道な活動が、今後海外からの観光客を地方に誘導することに寄与し、ひいては地方経済の活性化に繋がるのだと納得したところです。

商談のお邪魔をするわけにはいかないので、当社の製品をお使いの全てのお客様にご挨拶する機会は持てませんでした。
それでも南は宮崎県から北は北海道まで、十数社のお客様とお話しできたことは、素晴らしい経験となりました。
「ガラスびんだから素材の風味が生きる」、「保存期間を延ばせるから、樹脂ではなくガラスびんを使っている」「もっと高級感のあるガラスびんが欲しい」  などなど、耳の痛いご意見も頂きましたが、お客様はいずれもガラスびんの特性を良くご存じの上でお使いいただいているのが分かります。
ガラスびん入りのプリンを販売されていたブースでは、 珍しい「とうもろこし」味からご当地名産の「さしま茶」味まで、6種類全ての味見をさせていただきました。
甘いもの好きの私としては、仕事も忘れての至福のひとときでした。
お忙しい中お時間を割いていただきました皆様に対し、この場を借りて改めて御礼申し上げます。

代表取締役社長
七島 徹

2017.10.06

柏洋通信Vol.56

  【7回目の色替えが終了しました。】(10/6)

◆色の変化はほぼ計画通りに推移しました。

◆1ライン毎に順次生産を再開しました。

 9月22日より7回目の色替えに入りました。
今回は白から茶への変更になります。
柏洋通信VOL54でもお伝えした通り、色替え期間中にキックオフミーティングを行った関係で、  前回とは異なり当日の午前9時には生産を終了する段取りで計画を組みました。
そのため、原料の切り替え時間も前倒しとなりました。
今回は過去6回の色替えの経験を基に、ディストリビューターの燃焼能力を向上させるため、バーナーノズルの口径を変更しました。

色替え自体はほぼ計画通りに推移しました。
5日目の26日の朝から順次生産を再開し、翌日には無事3ライン全てが稼働しました。
色替え後の3日目辺りから泡の増加が見られ一時的に多発しましたが、その後次第に減少に向かっています。
今回の経験もデータとして蓄積し、次回以降の色替えに備えていきます。

代表取締役社長
七島 徹

2017.10.03

柏洋通信Vol.55

  【ベトナム人技能実習生たちがデビューしました。】(10/3)

◆三人三様性格は異なりますが、仕事に対するひたむきさは変わりません。



約1カ月に渡る国内研修を経て、8月28日ベトナム人技能実習3名は二本松へやって来ました。
私たちがホーチミン市で面接を行ってから、早6ヵ月が経過していました。  その間彼らは一生懸命日本語と日本の風習を学んできたのですが、現時点での日本語の理解力はまだまだだと言わざるを得ません。
彼らはいずれも現地の短大や専門学校を卒業しているものの、当社の日常業務をマスターするには、日本語でのコミュニケーション能力の向上が不可欠です。
もっとも私たちの側にも、「正しい日本語を話さなければ通じない。二本松弁はダメ!」という、笑うに笑えないプレッシャーがあるのですが。
それでも総務の受入担当者や直属の上司たちは、彼らに積極的に話しかけ、意思疎通に一生懸命です。

彼ら3人は社内でさらに研修を積みながら、9月末にラインに入っての実戦デビューを果たしました。
当面は当社の社員とペアを組んでの作業になります。
ここでは常時流れてくる製品を、一定の時間内で箱詰めしなければならず、正確さとスピードの両方が求められる業務です。
彼らが実際に作業に従事しての感想は、「柏洋の社員の人たちは何てスピードが速いの!」とか。
それでも時間の経過とともに、徐々に動きもスムーズになってきているのが分かります。
彼ら持ち前の明るさと誠実さ、そして粘り強い忍耐力があれば、そう遠くない時期に当社の大きな戦力になってくれるものと期待しています。
今後継続してベトナム人技能実習生を受け入れるためにも、彼ら第1期生の役割はたいへん重要になってきます。
そんな彼らを一日でも早く当社に定着させるため、私たちも彼らに劣らず日々試行錯誤が続きます。

代表取締役社長
七島 徹

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