柏洋通信
2019.11.11
柏洋通信VOL104
Good Design Store Tokyoを覗いてきました。
Good Design Store Tokyoについては、以前柏洋通信でも紹介したことがあるので、覚えている方も多いでしょう。その店舗は東京駅丸の内南口を出た正面、旧東京中央郵便局の跡地に建設された商業施設「KITTE」の3階にあります。
歴代のグッドデザイン賞の受賞作品を集めたセレクトショップと言ったら、イメージしやすいのではないでしょうか。私も度々足を運び、使い勝手の良さと洗練されたデザインが見事に調和した品々に、魅了されている一人です。
ただ単に受賞した商品を並べるのではなく、時宜を得た企画と見せ方に粋を凝らしたディスプレイが魅力です。内外のブランドショップが軒を連ねる「KITTE」の中にあっても、取り分けセンスの良さが光る空間です。
さて、10月2日から25日までの日程で、東京ミッドタウンを会場に「私の選んだ一品」展が開催されました。この企画は2019年度グッドデザイン賞の審査員たちが、過去の受賞作品の中から自身のお気に入りの一品(逸品?)を紹介したものです。
未だ多くのファンから熱狂的に支持されるあのバイクから、現在も当り前のように使われているポリタンクなどなど、変化の激しい時代の波をくぐり抜け、今も多くの人々を魅了して止まない品々が集まりました。
今回私が訪れたのは、この企画と連動した「私の選んだ一品」”My Favorite Design”(10/3~11/10開催)で、東京ミッドタウンで紹介された選りすぐりの受賞作品の中から、現在も購入して持ち帰ることのできる商品を集めたイベントです。
改めてデザインの持つ普遍的な力に驚かされます。食品部門では当社のガラスびんに入った商品に出会えたことも、うれしいサプライズでした。
七島 徹
2019.10.23
柏洋通信VOL103
戸田神社例祭を執り行いました。
10月17日、今年も商売繁盛と安全操業を祈念して戸田神社例祭を執り行いました。1968(昭和43)年に東京から二本松に工場を移転しましたが、その際に神社を移築して以来、毎年恒例となっている行事です。
因みに10月17日とは、創業者である七島長太郎の誕生日に当ります。当日は二本松神社の宮司をお呼びしてお祓いをし、私も柏洋硝子の代表として祭文を奏上して祈念しました。
本来であれば納入業者や協力業者の方々をお招きし、賑やかに執り行うのが常ですが、今年は直前に台風19号が猛威を振るい、東日本の広い範囲で大きな災害が発生したことから、社員だけで執り行うこととしました。
特に福島県内は阿武隈川をはじめ多くの河川が氾濫する未曾有の災害に見舞われ、二本松の近隣でも尊い命が失われています。当社の工場には直接被害は及ばなかったものの、社員の中には自宅が床上まで浸水した者もおりました。この場を借りて改めて被害に会われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
福島県の人々には1986(昭和61)年8月5日、台風10号による大雨で大洪水に見舞われた苦い記憶があります。当時を知る方からお話を伺うと、今回は当時と比較するとさらに酷く、「前回は床下浸水で済んだけれど、今回は天井の高さ以上まで水が上がった」との話も聞きました。当時を教訓に河川の改修工事など対策は進んでいるものの、「まさかこんなことになるとは思わなかった」では済まされない自然の驚異を前に、言葉を失います。
社員一同神様にお願いするだけでなく、当社の自然災害に対する危機管理体制を見直す機会にしなければと、強く心に刻んだ一日となりました。
七島 徹
2019.09.24
柏洋通信VOL102
15回目の色替えを実施しました。
8月29日から9月3日の日程で、15回目の色替えを実施しました。今回は透明から茶への転換で、中5日での作業となりました。
既に生産を再開して3週間近く経っていますが、社外の有識者の見解を踏まえ、生産再開後の状態も考慮した上で評価を行いました。
今回の色替えでも色替えバッチの投入タイミングなど、原則として従来からの手順を踏襲したものになりました。その中で今回幾つかの変更を加えています。
まず燃焼に関して熔解炉の温度コントロールのしやすさを重視し、天然ガスと重油の混合比率を見直しました。そのため、前回に比べて天然ガスの比率を若干下げています。
またガラス素地中の気泡の発生を極力抑え、生産の立ち上がりをスムーズにもっていくことを目的に、生産再開の前日にディストリビューターの燃焼量と空気比の調整を行いました。 計画通り9月4日の朝から各ライン順次ゴブインを開始し、翌5日には3ライン全てで生産再開に漕ぎつけました。
以上の変更を加えたことで、生産再開直後のガラス素地の状態は、前回の色替え時に比べたいへん良好であったと判断しています。ゴブインの時点で既に気泡の発生は少なく、生産再開初日の9月4日の2部の段階で、歩留80%を超える製品も見られました。
今回色替え直後の引揚量をなるべく一定に保つことで、熔解炉の温度の変動を可能な限り抑えたことも、良い結果に繋がった一因だと考えています。
次回の色替えは中4日での作業になる見込みです。今回の結果を再現できるようしっかりとデータを整理し、次回の色替えに備えます。
七島 徹
2019.09.17
柏洋通信VOL101
「ふみこ農園」さんを訪問しました。
こうして「フルーツコンポートセット」は大手ネット通販サイトの「グルメ大賞」を2年連続で受賞。スイーツ部門の人気ランキングで常に上位を占めるまでになりました。類まれなアイデアと行動力の文子社長。そのアイデアを商品というカタチにする西浦部長。そしてその商品をヒット商品に仕立て上げる晃子専務。それぞれの分野の才能が強固なトライアングルを形成し、「ふみこ農園」さんの今があるのだと理解できました。これからも「ふみこ農園」さんから目が離せません。
七島 徹
2019.09.11
柏洋通信VOL100
東京インターナショナルギフト・ショーに行ってきました。
そのためこの大きなイベントも、ゆりかもめのお隣りの駅にある青海会場と、ビッグサイトの西ホール・南ホールの2カ所に分かれての開催となりました。青海会場とビッグサイトの間には無料のシャトルバスが運行されていて、10分程度で移動できるのですが、それでも見る側からすると、随分と不便を感じるものです。東京オリンピック・パラリンピックの成功のためには、我慢しなければならないと分かってはいるのですが。
さらには、ジャパンクールの世界的な潮流の中で、和の商品はもとよりそれらを支える匠の技にも注目が集まり、会場には様々な伝統技術を披露する場も設けられています。今やギフトの世界もモノ消費だけでは飽き足らず、コト消費へと多様化してきていることがうかがえます。
「ふくしま満天堂」もそうした活動の一つです。「生産者としての誇りをかけて育てた食材。だからこそ、自らの手で理想の逸品を作り、本物のおいしさを届けたい(ふくしま満天堂HPより抜粋)」。福島県は海の幸山の幸に恵まれた食の王国なのですが、残念なことにまだまだ全国的な知名度では今一つということも事実です。そうした中で知られざる銘品や、まだまだ埋もれている原石のような商品を、「ふくしま満天堂」としてブランド化し、全国に広くアピールするのが狙いです。うれしいことに今回出展されている商品にも、当社のガラスびんが数多く使われていました。
七島 徹
2019.09.06
柏洋通信VOL99
第59期キックオフミーティングを開催しました。
新たな期を迎えるに当たり、8月30日に恒例となっているキックオフミーティングを開催しました。今回も交代勤務者が最大限出席可能な状況を考慮し、色替えの初日としました。尚、15回目に当る今回の色替えについては、後日柏洋通信で取り上げる予定です。
キックオフミーティングの冒頭で、私から前期の収支報告と今期の計画、並びに社長方針を発表。会場となった3階の研修室にはパートさん、ベトナム人技能実習生を含む総勢120名余りが肩も触れんばかりにぎっしりと並び、かえって従来以上に濃密かつ一体感を感じさせる会になったと感じています。
最後に全員で声を一つにして、一人ひとりが主体的に課題に取り組み、成果を勝ち取ることを確認し合いました。続いて永年勤続者、QCサークル活動、改善提案活動の表彰が行われ、その後お待ちかねの懇親会へと進みました。
七島 徹