柏洋通信

2020.03.25

柏洋通信VOL112

入社式を執り行いました。

 3月23日、恒例の入社式を執り行い、今年も新たにフレッシュな3名を迎え入れることができました。毎年のことですが、若い力が戦力に加わることは、経営者として社長として、これほどうれしいことはありません。今年は新型コロナウイルスが猛威を振るう中、マスクを付けての異例の式とはなりましたが、つつがなく入社式を執り行うことができました。既に入社式の当日から導入研修が始まっており、一日も早く仕事に慣れ、名実ともに柏洋硝子の一員として活躍してもらえることを願って止みません。

◆検査工程のスマート化への関心は非常に高く、1,000人近く収容可能な大きな会場にも拘らず、ほぼ満席の盛況ぶりでした。

さて、新入社員には毎年私からお祝いを兼ねていくつかの話をしています。今年は大きく二つの内容に絞りました。まず一つ目は「ガラスびんの魅力と優れた点を理解し、ガラスびんを好きになること」です。詳しい説明は省きますが、ここでは4つの特徴、1、見た目に美しく、高級感を演出できる容器 2、安全、安心、信頼の容器 3、リサイクルの優等生 4、環境に優しい容器、を取り上げ、それらの理解を通じてガラスびんに愛着を持つとともに、社会的にも意義のあるガラスびんの製造に携わる仕事に誇りを持ってもらいたいと訴えました。

◆新入社員3名と管理職一同。若いフレッシュな力に大いに期待しています。

◆新入社員から経営者まで必読。企業の 現場力を高めるために一人ひとりがどうあるべきか、示唆に富んだエピソードが満載です。

二つ目は、「柏洋硝子が目指す会社と組織の形」についてです。当社は社長方針の一つに「一人ひとりが考え、行動する集団になる」を掲げていますが、この文言に私の考える会社と組織の理想形があります。

 毎年新入社員の皆さんにも理解しやすいよう、スポーツになぞらえて説明しており、当社は一貫して「サッカー型」を目指すとしています。選手はあらかじめ定められた戦略、戦術に基づきプレーするわけですが、サッカーは選手個人の判断に委ねられる部分が極めて多いスポーツだと思います。刻々と変化する状況を睨みながら選手は瞬時に判断し、同時にメンバーとコミュニケーションを取りながら連携してゴールを狙います。サッカーのピッチの中で繰り広げられる情景は、実際のビジネスの場面に実によく似ていると言えるのではないでしょうか。

 当社は新入社員にあらかじめ課題図書として「新幹線 お掃除の天使たち」を渡し、それを読んでの感想を提出してもらっています。お掃除の天使たちの仕事ぶりも、見た目は大きく異なるものの、直面する様々な問題に対し、一人ひとりが考え、判断し、創意工夫をしながら職場のメンバーたちと仕事を進めていくという点で、サッカー型であると伝えました。お掃除の天使たちは、こうして新幹線の車内清掃を「おもてなし」の域にまで高めたことは、ご存じの方も多いことでしょう。

 こうした話から、当社の目指す会社と組織の在り方を理解してもらうきっかけになればうれしい限りです。

 この文章を正に書いている最中、新型コロナウイルスの影響で「東京2020オリンピック・パラリンピック」の延期が決定しました。現時点では未だ終息の目途が立たず、世界経済への影響も計り知れません。当社にとっても未曽有のこの事態に、新たに加わった若い力も含め、全社が一丸となって立ち向かわなければならないと、気持ちを新たにしたところです。

代表取締役社長
七島 徹

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