柏洋通信
2019.10.23
柏洋通信VOL103
戸田神社例祭を執り行いました。
10月17日、今年も商売繁盛と安全操業を祈念して戸田神社例祭を執り行いました。1968(昭和43)年に東京から二本松に工場を移転しましたが、その際に神社を移築して以来、毎年恒例となっている行事です。
因みに10月17日とは、創業者である七島長太郎の誕生日に当ります。当日は二本松神社の宮司をお呼びしてお祓いをし、私も柏洋硝子の代表として祭文を奏上して祈念しました。
本来であれば納入業者や協力業者の方々をお招きし、賑やかに執り行うのが常ですが、今年は直前に台風19号が猛威を振るい、東日本の広い範囲で大きな災害が発生したことから、社員だけで執り行うこととしました。
特に福島県内は阿武隈川をはじめ多くの河川が氾濫する未曾有の災害に見舞われ、二本松の近隣でも尊い命が失われています。当社の工場には直接被害は及ばなかったものの、社員の中には自宅が床上まで浸水した者もおりました。この場を借りて改めて被害に会われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。
福島県の人々には1986(昭和61)年8月5日、台風10号による大雨で大洪水に見舞われた苦い記憶があります。当時を知る方からお話を伺うと、今回は当時と比較するとさらに酷く、「前回は床下浸水で済んだけれど、今回は天井の高さ以上まで水が上がった」との話も聞きました。当時を教訓に河川の改修工事など対策は進んでいるものの、「まさかこんなことになるとは思わなかった」では済まされない自然の驚異を前に、言葉を失います。
社員一同神様にお願いするだけでなく、当社の自然災害に対する危機管理体制を見直す機会にしなければと、強く心に刻んだ一日となりました。
七島 徹