柏洋通信
2023.03.27
柏洋通信VOL133
第19回「ガラスびんアワード」の表彰式が開催されました。
コロナ禍を理由に、この2年間は極力出席者を絞って行ってきた表彰式ですが、ようやく今年は多くの関係者を集めての開催に漕ぎつけました。私も3年ぶりに会場の如水会館に足を運びました。審査委員長と審査委員は、もちろんお馴染みのリリー・フランキーさんと富永美樹さんです。各受賞作品に対するお二人の講評を聞くと、長年この大役を務めているだけに、ガラスびんを見る目が年ごとに厳しくなっていることが分かります。一方で、ガラスびんに対する愛情も、益々高まっていることが見て取れます。受賞作品や受賞理由の詳細については、URL( http://glassbottle.org/glassbottlenews/3860) をご参照ください。今回最優秀賞や優秀賞を受賞した作品を見るにつけ、他の素材の容器には持ち得ない、ガラスびんだけが有するデザインに対する創造性の高さや、自由度の広がりを感じます。私は常々「内容物の価値をより高めることのできる容器はガラスびんだけ」と主張しているのですが、今回の表彰式でもそれが証明されたと感じています。
今回の表彰式は主催者側のご苦労もあって、3年ぶりの賑わいを取り戻すことができました。それでも、例年行われていた懇親会は見合わせとなりました。コロナ禍が落ち着きを見せ始めたとはいえ、直ちにあらゆることが全面的に解禁されるというわけではありません。コロナ以前と同様の生活に戻るまでには、もうしばらく時間はかかるのでしょう。来年には「ガラスびんアワード」も区切りの20回目を迎えます。その際には、懇親会を含むフルスペックでの開催ができることを願っています。
授賞式開催に当たり「日本ガラスびん協会」山村会長がご挨拶。コロナ禍にあっても数多くの作品が出品され、中でもSDGs、フードロス、CO2削減など、時代を反映した作品に注目が集まりました。
今回はテレビ局の取材が入るなど、年ごとに「ガラスびんアワード」に対するマスコミの関心は高まりつつあります。今回は3年ぶりに消費者による一般審査も行われ、一般審査委員の方々も表彰式に出席されました。
七島 徹