柏洋通信

2019.09.24

柏洋通信VOL102

15回目の色替えを実施しました。

◆色替え期間中は生産は休止しますが、日頃できない設備や機器の清掃やメンテナンスを徹底的に行います。

 8月29日から9月3日の日程で、15回目の色替えを実施しました。今回は透明から茶への転換で、中5日での作業となりました。

 既に生産を再開して3週間近く経っていますが、社外の有識者の見解を踏まえ、生産再開後の状態も考慮した上で評価を行いました。

◆今回の色替えでもほぼ計画通りに透明から茶へと転換しました。前回に比べ気泡の発生を大幅に抑えることができたのは、大きな成果です。

◆予定通り9月4日から順次生産を再開しました。

 今回の色替えでも色替えバッチの投入タイミングなど、原則として従来からの手順を踏襲したものになりました。その中で今回幾つかの変更を加えています。

 

 まず燃焼に関して熔解炉の温度コントロールのしやすさを重視し、天然ガスと重油の混合比率を見直しました。そのため、前回に比べて天然ガスの比率を若干下げています。

 

 またガラス素地中の気泡の発生を極力抑え、生産の立ち上がりをスムーズにもっていくことを目的に、生産再開の前日にディストリビューターの燃焼量と空気比の調整を行いました。 計画通り9月4日の朝から各ライン順次ゴブインを開始し、翌5日には3ライン全てで生産再開に漕ぎつけました。

 以上の変更を加えたことで、生産再開直後のガラス素地の状態は、前回の色替え時に比べたいへん良好であったと判断しています。ゴブインの時点で既に気泡の発生は少なく、生産再開初日の9月4日の2部の段階で、歩留80%を超える製品も見られました。

 今回色替え直後の引揚量をなるべく一定に保つことで、熔解炉の温度の変動を可能な限り抑えたことも、良い結果に繋がった一因だと考えています。

 次回の色替えは中4日での作業になる見込みです。今回の結果を再現できるようしっかりとデータを整理し、次回の色替えに備えます。

代表取締役社長
七島 徹

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