柏洋通信

2019.03.18

柏洋通信VOL88

第15回ガラスびんアワードの表彰式に出席しました。

◆初日の午前中から受付は長蛇の列となりました。

 3月13日、今年も千代田区の如水会館で開催された、第15回ガラスびんアワードに出席しました。ガラスびんアワードについては、改めての説明は不要でしょう。ガラスびん自体のデザイン性、機能性、ファッション性などを評価する一方、内容物とのマッチングも加味され、ガラスびん入りの商品として総合的に判断されます。

◆今回も審査委員長にリリー・フランキーさん、審査委員に富永美樹さんをお迎えしました。アワードに関わってリリーさんは今年で10年目、富永さんも7年目とあって、トークショーではユーモアを交えつつ、昨今のガラスびんの傾向からアワードのトレンドに至るまで、話題は尽きることがありません。

 15回目の節目を迎えた今年のアワードは、2018年に発売された多くの商品の中から263アイテム・362本がエントリーしました。その中から厳正なる審査を経て最優秀賞に輝いたのが、「い・ろ・は・す グラス スパークリングウオーター」です。そして優秀賞にはプレミアムシロップ「わつなぎ」と、プレミアム焼酎「cangoxina(カンゴシナ)」が選ばれました。併せて機能・環境賞、審査委員賞(リリー・フランキー賞、富永美樹賞)、日本ガラスびん協会賞も発表されました。尚、詳しくは日本ガラスびん協会のホームページをご覧ください。

(http://glassbottle.org/)

 栄えある最優秀賞に輝いたのが、日本コカコーラ(株)様の「い・ろ・は・す グラス スパークリングウオーター」でした。表彰後のご挨拶では、こんな開発のきっかけとなったエピソードも紹介されました。「2015年から開発に着手したのですが、当時の社長(イギリス人)から言われたのが、『欧米ではレストランでミネラルウオーターを注文すると、必ず(炭酸)ガス入りかガスなしかと聞かれるのに、日本ではそうならないのはなぜか』でした」。 そこで世界に誇るおいしい日本の水で、世界レベルで通用するガス入り商品の開発がスタートしました。炭酸ガスの刺激を保ちつつその強度にも堪え、しかもレストランのテーブルで映える容器といえば、やはりガラスびん以外考えられません。そして、コストとデザインのせめぎ合いの中から生まれたのが、この商品でした。

 採用されたガラスびんは、ボディの表面に水の波紋をイメージさせる浮彫加工が施され、シンプルの中にも高級感あふれるデザインに仕上がりました。ミネラルウオーターといえば今やペットボトルの独壇場ですが、あえてガラスの質感を前面に出したところが、成功につながったのだと思います。多くの人たちに実際に手に取って、ガラスびんの魅力を感じてもらいたいものです。

◆表彰状と記念のトロフィーを手に、受賞者の皆さんの晴れやかな笑顔が並びました。

 残念ながら今回は当社も含め、ガラスびんフォーラム加盟企業からの受賞はありませんでした。来年に向けて各社密かに闘志を燃やしていることでしょう。

代表取締役社長
七島 徹

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