柏洋通信

2018.07.06

柏洋通信Vol.74

 【RPAデジタルワールド2018に行ってきました。】(7/6)

◆今最も旬な話題のRPAだけに、展示ルームではホットなやり取りがあちらこちらで聞かれます。企業トップの鶴の一声で導入が決定し、あわてて駆け付けた担当者も多いのでは?

◆セミナーは立ち見が出るほど盛況でした。導入前の手探りの状態の企業から、AI を駆使してさらに高度な活用方法を模索している企業まで、多様なニーズに合わせてテーマも実に様々です。

◆高度なプログラミングの知識がなくても自動で仕事をこなすロボットが作れるというのが売りだけに、ロボットの開発を実際に体感できるコーナーは、多くの人たちで溢れていました。

 東京国際フォーラムを会場に、7月4日に開催された「RPAデジタルワールド2018」に行ってきました。
イベントのサブタイトルは「デジタルロボットと共にオフィスで働く未来のすべてがここに」です。
展示ルームでは内外のRPA の開発業者やベンダー30社以上が出展し、それぞれがデモンストレーションを行っていました。
同時にRPAの未来を語る基調講演や、導入時や導入後の課題解決に向けた実践的なオープンセミナーが数多く催され、どれに参加すべきか戸惑うほどです。
今や新聞、テレビなどでRPA (ロボティック プロセス オートメーション)や、デジタルロボット、 デジタルレイバーという言葉を目にしない日はないと言っても過言ではありませんが、デジタル音痴の私には、なんとなくもやもや感の残る言葉でもありました。
RPA に関することは、この柏洋通信でも何度か取り上げているのですが、私自身が完全に腹落ちし、 かつ当社が導入に向けて動いているかと言えば、全くそのようなことはありません。
それでも大手企業を中心に、急速に導入が進んでいるとマスコミは煽るし、人手不足の解消や働き方改革を実現するための究極のツールだと言われると、 私も経営者の端くれとして居ても立っても居られません。
おっとり刀(非常にアナログ的表現ですが)で東京国際フォーラムに馳せ参じたというわけです。

RPA やデジタルレイバーについて、今さら私がここで解説するのはお門違いでしょう。
デジタル音痴を自認する私に言えることは、「私たちがパソコン上で行っている定型作業を自動化する」程度でしょうか。
映画スターウォーズに登場するC-3POが、パソコンの前に座って作業をしている光景を一瞬でも思い浮かべた方は私と同類です(笑)。
ロボットという言葉が入っているとはいえ、二足歩行の人型ロボットが活躍するわけではないことは、皆さんもご存じの通りです。
あくまでRPAにできることは、パソコン上で行う単純、定型、反復作業の自動化です。
とはいっても、OCR(光学的文字認識)やAI(人工知能)などと連携し、仕事の領域はこれからますます広がっていくことが確実視されています。
将来的には人間から仕事を奪うなど、SFチックな警鐘を鳴らす向きもあるようですが、あながち有り得ない話ではないと思うのは、私くらいでしょうか。

さて、肝心のイベントの内容については、主催者側のURLを参照していただくとして(https://rpa-bank.com/event/digitalworld/)、 私は主にRPAを導入する際に注意すべき点や、実際に導入した後に陥りやすい問題点に絞った内容のセミナーに参加してみました。
セミナーの冒頭、講師の先生が「まだ導入していない企業の方は手を上げてもらえますか」と呼びかけました。
もちろん私は勢いよく手を上げたのですが、実際に手を上げたのはざっと見て参加者約100名中30~40名程度。
ということは、60%以上の企業で既に導入済みということになります。
この手のイベントですから、全くRPAに関心のない人間は来場していないにしても、この数字は驚きでした。
ここまでRPAは浸透しているのか、RPA侮るなかれ。
もちろんRPAが流行っているから導入する訳ではありません。
RPA化することでメリットの出せる業務を慎重に選定しなければならないことは、今回のセミナーでも再三指摘されていることですし、 導入にはそれなりのコストもかかるため、事前に費用対効果の分析も不可欠です。
それにRPAに仕事を渡すことになる従業員の意識改革も無視できません。
また対象となる業務がきちんと標準化されていることが、RPA導入の成功を大きく左右するともいいます。
この辺りをはしょって初めにRPAありきで導入すれば、思ったような効果が出ずに「こんなはずではなかった」ということになるのは明白です。

結局のところ、日頃からその場しのぎのいい加減な仕事のやり方や、個人の力量に依存する非マニュアル化した仕事の進め方では、 RPAで業務を効率化しようとしても、それ以前の話であることが理解できました。
ここのところで多くのベンダーから、クラウド型のRPAがリリースされています。
大手企業が自社のシステムに合わせて構築する開発型に比べ、費用も格段にリーズナブルなため、 今後当社のような中小企業でも、RPAの導入が急速に進むことでしょう。
今回のセミナーでは、初めから費用対効果を狙って大きな業務に取り組むのではなく、小さな業務で素早く成果を実感し、 そうした成功体験を積み重ねながら雪だるま式に大きな成果を目指すべき、とのアドバイスもありました。
いずれにせよ、これからは人間がすべき仕事とRPAでデジタルレイバーに任せるべき仕事を明確に線引きし、 人間はより高度な判断を必要とする業務に専念しなければなりません。
当社もRPA導入に向けた準備を直ちに始めなければならないと、痛感したところです。

代表取締役社長
七島 徹

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