柏洋通信
2021.07.26
柏洋通信VOL125
IS0の定期審査が終了しました。
7月14日から16日の日程でISO(ISO 14001:2015)の定期審査が行われ、今回も無事合格をいただきました。初日9時からのトップ(社長)インタビューに始まり、本社の営業・経理部長のインタビューへと続き、午後からは二本松工場に舞台を移し、三日間に渡ってそれぞれの部門責任者のインタビューが行われました。審査官から「改善の機会」について幾つかの指摘は受けたものの、マネジメントシステムの根幹に関わる重大な改善指摘事項はなく、曲りなりにも継続してきた活動が、一定の評価を得たものと感じています。
とはいえ、私が社長として当社のISOの取り組みに日々抱いているもやもやとした感覚が、払しょくされたわけではありません。今回の審査では優れた取り組みとして「グッドポイント」に取り上げられたのが、「製品別の原価計算システムの構築」でした。 これは既に取り組み始めて3年以上が経過しており、昨年の定期審査の席上では目立った進展がないとの指摘を受けていました。その後実態にそぐわない個所が見つかり修正作業を続けてきたのですが、未だ本格的な運用には至っていません。今回は未実施を承知の上で取り組み自体が評価されてのことなのですが、今後経営面で大いに力を発揮することを期待しての「グッドポイント」だと理解しています。
今回の審査の詳細については「審査報告書」に譲り、ここでは細かく記すことは避けますが、当社には取り組み自体は大いに評価されても、成果を上げるまでに至っていないものが幾つも存在することを、謙虚に受け止めなければなりません。ISOの審査とは、マネジメントシステムが正常に機能していることを認証するものであって、決して個々の取り組みの成果を保証するものではありません。審査が終わったからといって、ほっとしている間などありません。私たちはそのことを一人ひとりが認識し、成果を得るべくスピード感を持って、取り組みを継続していかなければならないと改めて感じたところです。
七島 徹