柏洋通信

2017.03.15

柏洋通信Vol.41

  【フーデックスに行ってきました。】(3/15)

◆今年も多くの食と飲料のプロたちでにぎわいました。

◆アメリカ在住が長いだけに、体験に基づく語りに説得力があります。

◆新たなお客様との出会いもありました。

◆「美食女子グランプリ ママの愛」金賞受賞おめでとうございます。

◆いつもご愛顧ありがとうございます。


今年も3月7日から10日までの日程で、幕張メッセを会場にフーデックスが開催されました。
私は3日目の9日に訪れましたが、昨年に比べてさらにスケールアップし、 会場が10ホールにまで拡大していることにまず驚かされました(アジア水産・冷食展まで含めるとなんと11ホール!)。
フーデックスは日本、世界の食品・飲料の最先端のトレンドを発信するアジア最大級の展示会で、 内外の食や飲料に関わるプロたちが集う一大イベントであることは、皆さんもご存知の通りです。
42回目を迎えた今回は、国内はもとより約80か国から出展があり、4日間通じて昨年を上回る8万人以上が詰め掛けました。

フーデックスは出展企業のブースを見て回る楽しみだけではなく、トレンドを先取りした企画も要注目です。
今回は今や世界が認知した「和食」がキーワードです。
海外マーケットをターゲットに、「日本茶」や「ラーメン」など、日本の伝統食を大胆にアレンジした製品、 SUSHI、TEMPURAに次ぐ日本の「おつまみ文化」を提案する「OTSUMAMI JAPAN」、さらに日本酒だけでは語れない、 ジャパンメイドの地ビール、ワイン、ウイスキーをも含む「日本のお酒」を紹介する「KANPAI JAPAN」などなど、興味深い展示が目白押し。

その他にも、プロも唸らせる専門的なセミナーや講演も見逃せません。
今回私が特に注目したのが「アメリカに見る最新のお酒のトレンド」です。
長らくニューヨークに在住し、米国の流通業界に詳しいコーディネーターの丹野朱美さんが講演されました。
アメリカのトレンドが、時間をおかず日本に波及することは何かと多いものです。
次のビジネスヒントを掴もうと、客席はほぼ満席状態。
丹野さんのテンポの良い語りも楽しく、あっと言う間の1時間でした。

アメリカでは今、ホームテイメント(ホームとエンターテイメントの造語)が流行しているとか。言うなれば「家飲み」「宅飲み」のことです。
家族や友人など気の置けない人たちと、自宅でくつろぎながらアルコール類を楽しむことがトレンドなのだそうです。
2016年は世界のアルコール飲料の消費量が前年比で0.7%ダウン。 特に中国、ブラジルなどの新興国の落ち込みが大きかったことが影響していますが、 アメリカではミレニアム世代(20~36歳、ベビーブーマーの子供たちの世代)が牽引し、2.3%伸びました。
ミレニアム世代はこだわり派世代でもあります。
元々自宅に人を招くパーティー文化が根付いているアメリカですが、彼らと親の世代では好みのアルコール飲料も異なります。
ビールと言えばバドワイザーなどのマスプロ製品を指すのが、彼らの親の世代であるベビーブーマー世代。
一方ミレニアム世代では原料、製法、味にこだわったクラフトビールや輸入ビールになります。
ワイン志向も高く、ジンやウオッカなど、旧来型のハードリカーは敬遠されます。
今やアメリカでは、ビール飲料に占めるクラフトビールの割合が20%を超えていることからも、 こうしたトレンドが一時的ではないことを示しているのだと思います。

若者の「家飲み」「宅飲み」志向は日本でも見られることですが、これは決して経済的な面だけで語られるべきではないでしょう。 日本でもアメリカほどではないにせよ、地ビールが伸びていることは事実です。
日本でもこだわり派の増加と、それに伴うアメリカントレンドの後追いはあると実感しました。
今年のフーデックスに出展していた大手ビールメーカ2社が、奇しくも揃ってクラフトビールに関連する展示であったことは、 ある意味必然だったのではと思います。
日本でもこだわり派の増加に比例して、ガラスびんの需要が高まるはずだと言うと、我田引水でしょうか。
日本でホームテイメントがどのような形で定着していくのか、アメリカとはバックボーンが異なるものの、興味がつきません。

代表取締役社長
七島 徹

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